良い音を作り出す根本的基本は、インストレーションと調整で決まります。その点に関しては5.1chも2chHiFiも、そう大きく変わるものではありません。後は音の良い機材やパーツを如何に安く提供できるか・・・ま、もっともそれはお店がどれほど努力するかにかかっているわけであります。 お客様が、良い音を手に入れるために、このくらいなら出してもいいよとお考えになる価格、つまりはご予算(ま、もっともこれも想像でしかないんですが)に、どれだけマッチさせる事ができるか。そのためにはインストレーション(取り付け)をどこまで簡略化し、しかも音響的効果を損なわずやる事が出来るかにかかっているのですが、そもそもDVDに記録されている音声は、CDのように、ラジカセでも歪まないように低音をカットして録音するなどといった生易しい事はしてくれていません。特に映画がそうなんですが、アクション映画の爆破シーンやホラー映画での心理的効果を狙った音響は、低音に大変比重を置いたものであり、CDを中心に考えた“ナビゲーションサウンド大改善!スピーカー交換計画!”に採用されているドア防振(デッドニング)のスタンダードでは、DVD音声においては、ドアの歪み、ノイズを遮断する事は出来ません。サブウーファーも必修となるでしょう。従って迫力の5.1chサラウンドシステムでDVDを楽しみたいと考えた場合、どんなに安く上げようと思っても、どうしても妥協できない、最低限のインストレーションレベルが存在します。
ドア防振は、防振素材をどれだけ強力に密着させるかにかかっています。防振の必要性は、カーオーディオではスピーカーから出た音波が身近な鉄板を共振させ、金属固有のノイズを導き、聴いている人はそれとは気付かずに、濁った金属の共振音を音楽の一部として聞こえてしまうからであって、ドア防振の本来の目的は、鉄板から発する音波を抑えて金属固有のノイズを低減させることにあります。ドア防振の行為そのものは、鉄板の共振を止めるものではありません。無論、鉄固有の共振ではなくなりますので、共振周波数は未防振時とは異なりますが、振動そのものは止まりません。では何が違うかと言うと、鉄板が共振して空気を振動させ、音波を発生する事を防止しているのです。つまり防振することによって金属特有の共振音が無くなり、音の純度が高くなり、クリアで解像度の高い音を再現できるようになります。と言う事は、防振素材を鉄板に密着すればするほどその効果は高まるということになるのです。 ドア防振をやるときのキーワードは、一言で言って「根性!」エモーションのスタッフは全身から滝のような汗を流しながら、腱鞘炎の恐怖と闘い、全身の力を込めて、ドア鉄板に防振材を貼り付けています。社長から与えられた指示は一つだけ、「塗装したかのごとく密着させろ!」です。 ところでエモーションのドア防振メニューは、基本メニューが4つあります。最も低価格なものを“スタンダード”と呼んでおり、これはスピーカーの周囲、大体50cm×50cmほどの広さに防振材を貼り付けます。スピーカーの周囲の、最も振動にさらされる部分のみに施される防振ですが、徹底的な密着によって絶大な効果を発揮し、HPで公開しているエモーションのお薦めシステムの中でも、“10万円システム”と“ナビゲーションサウンド大改善!スピーカー交換計画!”に採用されているものです。しかし、この防振ではDVDで映画を見るときの強烈な低音には対応できません。スタンダード以外のドア防振は、適切な吸音処理とパックになったPAC1、PAC1Plus、PAC2と言うものが存在しますが、PAC1ですと、どうにかDVDの強烈な低音にも対応できるクオリティになっております。 もう一つ、エモーションのドア防振はグレードアップが可能です。最初にスタンダードを選んだとしても、そこからPAC1やPAC2へ、差額だけでグレードアップが可能です。